平均年収が日本でもトップクラスの会社として有名なのが三井物産です。
平均年収が高い三井物産に入社すれば自分の年収も上がるのでは?と考えている人も少なくないでしょう。
そのためこのページでは、三井物産への転職難易度や平均年収、三井物産への転職におすすめな転職エージェントなどを徹底解説します。
https://salaryup.biz/agent-recommend-salaryup/転職活動前にチェックしたい三井物産の概要
まずは、三井物産の会社やサービスの概要についてみていきましょう。
企業概要
企業概要は以下の通りです。
会社名 | 三井物産株式会社 |
上場市場 | 東証プライム 名証プレミア 札証 福証 (証券コード:8031) |
設立 | 1947年7月25日 |
資本金 | 約3,423億8,400万円(2022年3月期) |
売上高 | 11兆7575億5,900万円(2022年3月期) |
主な事業・業界 | 総合商社・卸売 |
従業員数 | 44,336名(2022年3月期) |
拠点 | 本社:東京都千代田区 国内:11拠点 海外:62カ国・118拠点 |
三井物産は、日本5大商社の一つで三井グループの中で「三井新御三家」と呼ばれる巨大企業です。
総合商社であり、本業は卸売業に該当しますが、連結決算に含まれる子会社、関連会社などの関係会社は500以上に及び、非常に幅広い事業展開をしています。
また、拠点の数も非常に多く、海外拠点で働く可能性も非常に高い会社といえるでしょう。
上記グラフからも、非常に高い売上高を維持しており、税引き前の利益で1兆円を突破するという莫大な利益構築事業を展開できていることがわかります。
平均年収
三井物産は日本でも有数の高年収会社であることはよく知られているとおりです。
2022年3月期に出された有価証券報告書に示されている平均年間給与は、15,491,000円となっています。
毎年の平均年収は多少の上げはありますが、日本の平均年収の約3倍近い数値が平均であるという高年収企業といえます。
社風
三井物産は風通しのよいボトムアップ的な考えの社風といえます。
企業全体で「ボトムアップで社員の声を吸い上げる」という意識が根付いているようで、一般社員でも積極的に声を上げることで、事業の方向性やポジションに影響を与えられます。
しかし、超大企業であるため、動き出しに数年かかることも多く、若手社員にチャンスが回ってくることは少ないため、何年か下積みのような仕事を経験する必要があるようです。
三井物産への転職難易度
三井物産への転職難易度は非常に高いといえます。その理由は以下のとおりです。
- 大量に優秀な新卒を採用する
- 離職率が非常に低い
- 一定以上の英語力が必要
- そもそも中途採用をあまり採らない
三井物産は、他の総合商社と同様に、ほとんどの人材を新卒採用を好条件で雇用し、多額の資金をかけて教育する仕組みを構築しているため、非常に人材の定着率が高いため、中途採用の枠が多くありません。
それに加え、グローバルで活躍できる人材を求めている傾向があるため、一定の英語力を持っている人材を採用する傾向があり、日本国内でキャリアを重ねてきた人にとっては、非常にハードルの高い内容になっているといえます。
三井物産で募集されている職種
三井物産で募集される職種についていくつかご紹介します。
総合職
他の総合商社と同様に、募集されているポジションは豊富にあるものの、実際にどの事業部、どのポジションに配属されるのかは採用されるまでわかりません。
また、どのポジションで採用されたとしても、営業職やエンジニア職のような職種で分けられるというよりは、事業を運営する経営者目線が求められることが多く、入社後のポジション変更も頻繁に行われるため、明確なポジションとしての採用はそこまで多くないと考えるのが妥当です。
実際に応募する際には、現在募集されているポジションをこちらのページから確認することをおすすめします。
三井物産の口コミ・評判
三井物産に寄せられている口コミ・評判を内容別にわけて紹介します。
現在在籍している方や過去に在籍している方が口コミや評判を書きこめるサイトに寄せられた評判を一部見ていきます。
給与面・待遇面の口コミ・評判
職群毎の給与テーブル。個人能力評価と貢献度評価で差がつく。近年はメリハリのある評価が進んでおり、同じ職群でも5百万円程度の差がつく。昨年から株式ポイント制度が導入。室長で毎年100万円、部長で300万円程度。定年時に一括で株式を受け取る。室長10年、部長10年で4000万円程度になる。グローバルスタンダードでは管理職の年収が割安という考えで実質給与を上げている?
相対的に高額で満足できる水準と思う。この仕事内容でこの金額は普通は貰えない。しかし、不相応な報酬に慣れることが、人生を損なうというデメリットは、各自よくよく認識した上で入社を検討したほうが良い。
新卒入社後は毎年100万超のペースで昇給し、5年以内には1,000万円に到達する。基本給も上昇していくがボーナスの比率が高く、近年より成果報酬型になってきている為若手のうちは能力によって給与の差が全く無いということでは少しずつだがなくなってきている印象。
ある程度までは年功序列で昇給していくが、近年はより実力主義的な要素を取り入れようとしている。評価者は一次評価者、二次評価者、最終評価者(自身のポジションによっては二次評価者を挟まないことも)と続くが、基本的に成果を直接アピールできるのは一次評価者まで(若手である私は少なくともそうなっている)なので、その後の評価の透明性、妥当性は完全に確保されているとは言えない面がある。ただし、少なくともこれまでの自身が受けた評価は妥当であると感じている。
基本的には年功序列だが、30歳以降に差がつく。差がつくといっても下限は1000万以上なので、楽をしようと思えばいくらでも出来る。逆に言うと幾ら活躍しても圧倒的な差がつくとは言えない。
出典:openwork
新卒入社から5年程度で年収1,000万円に到達することは、他の総合商社と比較して違いはほとんどないといえます。
しかし、その先も年次・ポジションによってどんどんと年収が上がっていくことがわかり、日本の会社員としては最高峰の高年収企業であることがわかります。
労働環境に関する評判・口コミ
大きな案件に携わると、自分自身の担当範囲は極々小さなパートになりがちだが、それでも人事ローテーションの中で、各種スキルセットを身に付けられる機会が沢山あると思われる。また、法務や財務など、その道のプロフェッショナルの方もいるので、仕事を進める上では適宜サポートしてもらえる体制が整っている。
自分が思ってもない舞台で能力の発揮を求められることが多いです。期待してないところで、期待以上の成果をあげると、それなりに評価がされるところ。逆に、期待している所で、期待している能力を発揮が必ずしもしやすくなってないという所は有り。
ワークライフバランスは、近年かなり整えられていると思う。基本的に休みを取りたい時は何時でも取れる雰囲気あり。プライベートでもアクティブに色々なことに取り組んでいる社員が多く、日常が仕事だけになるようなことは、余程のケースでない限りないと思われる。
部署による。昔ながらの仕事を客先から求められる部署では、ワーク・ライフ・バランスを保つのは難しい。会社全体としては、ワーク・ライフ・バランスを取り易い会社に変わってきていると思う。突然出張になったりするので、その点ではプライベートとのバランスを取りづらいと感じる事はある。
部署によって異なっており一概には言えない。基本的にはボトムアップで物事を進めていくと社内では言われているので、やりたい事を説得力を持って説明できれば案件に取り組んでいく事はできる。ただ、一部の経営幹部や管理系の部署が評論家のような状態になっており、社内での整理が進まない結果、1年以上同じ案件の社内対応を続けている事もある。これは、特に問題案件で顕著であり、ボトムアップという名の誰も意思決定をしない弊害も見られる。
出典:openwork
ワークライフバランスが近年取りやすくなったり、組織全体の進め方がボトムアップに近いということから、風通しの良い職場環境であることがわかります。
しかし、部署によって大きく異なるということも記載されているため、在籍する場所によって同じ会社でも雰囲気・風土が違うということがわかります。
三井物産への転職が向いている人の特徴
ここまで、三井物産という会社がどんな会社なのかをご紹介してきました。では、三井物産への転職が向いている人はどんな人なのでしょうか?
向いている人の特徴をいくつかご紹介します。
ワークライフバランスのメリハリをつけたい人
口コミから、部署にもよりますが他の総合商社、高年収企業よりもワークライフバランスをとりやすい企業であることがわかります。
休みも取りやすいということですので、手がかかる子供がいる人にとっても非常に良い転職先といえるでしょう。
高い年収を獲得したい人
三井物産は日本の平均年収の3倍以上の年収が平均年収となっているため、高年収を獲得したいと考えている人は候補に入れたい転職先候補でしょう。
ただし、転職時の年齢が低い場合には新卒社員と同様の扱いを受けることも少なくないため、数年は他の企業より少し年収が高いくらいのレベルで落ち着くこともあるでしょう。
長期間働くことを前提に、年収アップを目指すのであれば良い候補先といえます。
高い英語力を持っている人
三井物産では他の総合商社と同様に高い英語力を求められます。
職種によって若干基準が違うようですが、TOEICのスコアで800点以上あることが目安になっているため、この基準を満たせる人は三井物産への応募が向いているといえるでしょう。
また、中国語やスペイン語、ポルトガル語など、英語以外で世界でよく使われている言語でのコミュニケーションができる人材も重宝される傾向があるため、全般的に外国語による言語力に長けている人は三井物産への転職は向いているといえます。
三井物産への転職を成功させるポイント
では、難易度が高い三井物産への転職ですが、転職に成功するために注意するべきポイントもあります。
3つのポイントをご紹介しますので、ぜひ三井物産への転職チャレンジ前に確認しておくことをおすすめします。
自身のスキル・経験・実績を高める
三井物産は、応募するだけでも比較的経験や実績、スキルが必要になります。
そして非常に人気の高い企業であるため、その会社に入社するには同じようなスキルや経験をクリアした中から選ばれる必要があります。
そのため、自身のスキルや経験を棚卸しし、必要であればそれらをさらに磨いていく必要があるでしょう。
最低限の応募条件をクリアしただけでは採用されるのが難しい可能性もありますので、競争相手に勝てるようなスキル、経験、実績を提示できるように準備しておくとよいでしょう。
求められる人物像を理解して、自身を売り込む
三井物産に限らず、企業は転職希望者のスペックやスキルだけではなく、企業理念に基づいた行動をしてくれるかどうかもチェックしています。
そのため、どんな人材であればこの会社に求められているのかを理解し、「理想の人物像である」ことをアピールするとよいでしょう。
そのためには、三井物産という会社をスペックだけで理解するのではなく、価値観や企業理念などを踏まえて理解する努力をするとよいでしょう。
転職エージェントを利用する
特に人気企業への転職の場合には、転職エージェントを利用した転職活動をするのをおすすめします。
転職エージェントを利用すれば、その企業の選考で想定される質問内容や書類選考の傾向などを事前に教えてくれることもありますし、応募前に企業の雰囲気を担当者から聞くこともできます。
難関企業への転職だからこそ、自身の転職活動を支えてくれる転職エージェントと二人三脚で進めていくことをおすすめします。
三井物産への転職におすすめの転職エージェント
三井物産への転職におすすめな転職エージェントは以下の特徴を持ったサービスです。
- ハイクラスに強い
- 求人数が多い
以上2つを兼ね備えている転職エージェントをご紹介します。
JACリクルートメント
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
得意業界 | コンサルティング、管理職、各種専門職 |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 約25,000件 (2022/4/18時点) |
JACリクルートメントは、年収600万〜1,500万円以上の求人を扱う、ハイクラス・ミドルクラスに特化した転職エージェントです。
約800名の転職コンサルタントが直接企業と求職者の双方とコンタクトを取るため、コミュニケーションの齟齬が起こりにくく、一人一人の求職者に適切な求人を紹介してくれます。
年収の高い求人が多く、ハイクラス求人に特化しているため、現在、管理職やスペシャリストとなっている人にとっては非常におすすめの転職エージェントです。
- ハイクラス求人で採用されて年収をアップしたい
- 丁寧な転職支援を受けたい
- さらに条件の良い会社に転職したい
\優秀なコンサルタントに無料相談可能/
ビズリーチ
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
得意業界 | 全業種・業界 |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 10万件以上 |
ビズリーチは、印象的なテレビCMでもおなじみの転職サービスです。明確な転職エージェントサービスではありませんが、約1/3が年収1,000万円以上の求人情報であるため、転職で年収アップを目指す場合には、登録することが必須といえる転職サービスといえます。
優良企業からのオファーが届くため、登録だけでもしておくことをおすすめします。
- 転職で年収アップを目指したい
- 現在の年収が500万円以上ある
- 現在30代後半以上のハイクラス層にあたる
\優秀なヘッドハンターとつながる/
アサイン
運営会社名 | 株式会社アサイン |
得意業界 | コンサル/IT/営業/財務・経理 |
求人数 | 明記なし |
拠点 | 東京 |
利用料金 | 無料 |
アサインは、20〜30代前半のハイクラスの転職に強みを持っている転職エージェントです。特にコンサルやIT業界、営業職への求人に強みを持っており、転職決定時の平均年収が850万円と若年層が転職で年収アップを目指す場合には、登録必須な転職エージェントといえます。
最初の面談では、キャリアの方向性や転職の希望を聞いてくれ、求人情報の紹介はありません。スキルやキャリアの方向性を合わせた求人情報を精査し、中長期的なキャリアの成功に近づける案件を3〜4社厳選して紹介してくれます。
- 20代30代から年収をアップしたい
- 中長期的なキャリアの成功に合わせて転職したい
- 営業やエンジニアなど、収入の高い業種のプロとして転職したい
doda
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
得意業界 | 全業界・業種 |
求人数 | 公開求人数:13万件以上 (2022/4/22時点) |
拠点 | 29拠点 |
利用料金 | 無料 |
dodaは、転職エージェント、転職サイト、ダイレクトスカウトの全ての機能を1つのサービスとして利用することができる転職サービスです。求人数も国内最大級でありながら、面接対策や職務経歴書の作成支援など、さまざまな支援も手厚く行ってくれるため、必ず登録することをおすすめできるサービスです。
- とりあえず転職サービスに登録しようと考えている人
- 転職実績と豊富な求人数を求めている人
- アドバイザーから専門的な転職のアドバイスを受けたい人
三井物産への転職でよくある疑問
三井物産への転職に対してよくある質問・疑問に対しての回答を以下にまとめました。
なんで三井物産の年収はこれほど高いのですか?
三井物産は売上高11兆円を超え、税引き前利益でも1兆円を超える超高収益企業です。
また、関係会社500社を超える広範囲事業群を束ねている企業であるため、社会的な景気悪化の煽りを受けても簡単には赤字になることがありません。
そのため、安定して優秀な人材を獲得し、その人材たちに高い給与を払うことができるため、平均年収が高くなっているのです。
事務や経理などでも年収は高いのですか?
ポジションによります。
法務系や財務系の専門的なポジションでは年収が高い傾向にありますが、単なる営業事務や経理などのポジションは三井物産の正社員としてはほとんど募集されておらず、派遣などで賄われていることも少なくないため、三井物産の正社員の年収とはいえず年収が低い傾向となるでしょう。
経理(財務)のポジションでも管理職になれば年収2,000万円以上も期待できるようですので、専門的な資格やスキルを持っているのであればチャレンジしてみても良いでしょう。
三井物産の転職求人はどこから応募できるのですか?
三井物産への転職求人への応募は、三井物産社のコーポレートサイトから応募する他、転職サイト、転職エージェントから応募することができます。
転職サイトや転職エージェントでは非公開求人になっている場合もあり、担当者から紹介された場合に応募することができるでしょう。
転職難易度の高い会社になりますので、支援を受けられる転職エージェントを利用して転職活動をすることをおすすめします。
学歴がなくても三井物産への転職はできますか?
三井物産は、新卒採用でも中途採用でも大学卒業以上の学歴を求めています。
そのため、大卒未満の最終学歴の場合には応募すら難しいです。またほとんど中途採用をしないため、大学卒業の学歴を今から整えても入社自体が難しい可能性が高いと考えておくとよいでしょう。
まとめ
このページでは三井物産への転職難易度や平均年収、転職のポイントについて解説しました。
毎年、全国の平均年収ランキングでトップ20あたりまでに必ず入ってくる会社がこの三井物産です。転職で狙うには非常に狭き門ではありますが、転職に成功できれば一気に年収アップするチャンスでしょう。
このページの内容を踏まえて、転職を成功させられるように願っています。