転職活動を始めると転職エージェントを利用することがあるでしょう。多くの転職エージェントは、あなたの転職を支援してくれる強力なパートナーになります。
しかし、人によっては「転職エージェントが使えない」と感じてしまうことがあります。
このページでは、転職エージェントが使えないと感じてしまう理由や対処法について徹底解説します。
https://salaryup.biz/agent-recommend/使えない転職エージェントの特徴6選
登録者、利用者に「使えない」と思われてしまう転職エージェントにはいくつか特徴があります。よくある使えない転職エージェントの特徴6選をご紹介します。
1つずつご紹介していきます。
面談後すぐに求人紹介ばかりしてくる
転職エージェントに登録すると、大抵の場合担当者との面談が組まれます。
その面談でどんな企業に入社したいのかや、これまでの経歴などを話すことになります。面談後、詳細条件などをチャットなどでコミュニケーションを取ってくれる担当者も少なくありません。
しかし、面談後すぐに大量の求人情報を紹介してくる場合があります。紹介される求人情報が、利用者の希望に合うのであれば使えないと感じることは少ないですが、紹介される求人が希望と全く違うものが多いと、使えないと感じてしまうでしょう。
後ほどご紹介する転職エージェントの仕組み上、自身のノルマ達成のためにこうした対応をしてしまう転職エージェントの担当者もいますので、気をつけたいところです。
連絡が遅い
転職エージェントの担当者で使えないと言われてしまう人の特徴として、連絡が遅いということが挙げられます。
多くの人の転職活動は、現在の会社で仕事をしながら行われます。そのため、転職希望者(利用者)には時間がないのです。
また、求人情報は募集が締め切られてしまえば応募すらすることができません。いい条件の求人情報の場合、多くの人が応募するためすぐに締め切られてしまう可能性があります。
そういった点からも転職エージェントの担当者からの連絡は早ければ早い方が好ましいわけですが、それに対して連絡が遅くなってしまうと、使えないエージェントであると感じるようになってしまいます。
連絡回数が多すぎる or 少なすぎる
連絡回数が多過ぎたり少な過ぎたりするような転職エージェントも、利用者が使えないと感じてしまう特徴の一つです。
登録後の面談以降ほとんど連絡なく求人情報の紹介がほとんどな場合や、要件がまとまっておらず非常にたくさんの連絡がきて、重要なものがどれか判別がつきづらい場合などは利用者側からすれば、コミュニケーションが取りにくい相手とみなすことになるでしょう。
問題なく転職活動を進められればいいのですが、担当者とのコミュニケーションによって転職活動の成否は大きく変わってきますので、コミュニケーション頻度が合わないような転職エージェントも利用しにくい、使えないと評価されてしまいます。
希望に合わない求人情報ばかり紹介してくる
希望に合わない求人ばかり紹介してくるような転職エージェントも利用者から使えないと思われてしまう転職エージェントの特徴です。
転職希望のある利用者が転職エージェントを利用する理由は以下の通りです。
- 求人情報を吟味する時間の短縮
- 自分に合う求人情報を紹介してもらう
- 転職活動の支援をしてほしい
希望に合わない求人情報ばかり紹介してくる場合には、転職エージェントに登録する理由から外れてしまいます。
合わない求人ばかり紹介してくるのであれば、自分で転職サイトを眺めている方がマシだと思われてしまうでしょう。
書類添削・面接対策の質が低い
転職エージェントの書類作成や面接対策支援の質が低い場合にも、使えないと感じてしまいます。
転職エージェントには求人情報の紹介メインではなく、書類添削や面接対策を求めて登録する人も少なくありません。
書類添削や面接対策が雑であったり、質が低い場合には、転職エージェントに登録する理由を満たすことができませんので、不満を抱えてしまうのです。
とにかく応募させる
後ほど解説しますが、とにかく手当たり次第に応募させようとしてくるエージェントも、利用者が不満を感じる特徴です。
転職を実際にするのは利用者なのですが、そこまで本人が乗り気ではないような企業の求人にも「とりあえず応募しましょう」と促してとにかく手当たり次第に応募させようとする転職エージェントがいます。
手当たり次第に応募するのであれば、自分で転職サイトをみて行うことができますので、転職エージェントに登録している意味がないと感じてしまうでしょう。
使えない転職エージェントが存在している7つの理由
「使えない転職エージェント」と利用者が存在してしまうのには、明確な理由があります。ここからは、使えない転職エージェントが存在している理由についてご紹介します。
1つずつみていきます。
転職させないと儲からない事業モデルだから
まず、転職エージェントという事業の仕組みが、「転職させる」ことでしか儲からない仕組みであるというのが大きな理由となります。
特に、
- すぐにたくさんの求人を紹介してくる
- とにかく応募させる
- 希望に合わない求人ばかり紹介してくる
といった場合にはこれが大きな理由となっている場合があります。
転職エージェントは、転職希望者を企業に転職させ、その転職先の企業から費用をもらうことで成り立っている事業です。
そのため、多くの求人に応募させようとしたり、転職希望者の希望と合うかどうかではなく、採用されやすそうかどうかで求人情報を紹介してしまったりするのです。
関連:転職サイトとエージェントの違いは?目的タイプ別の選び方を紹介
担当者にノルマがあるから
利用者に転職を成功してもらい、企業から費用をもらうだけではなく、求人への応募数や書類添削数など、転職エージェントによってさまざまなノルマが担当者に課されていることがあります。
そのため、非常に多くの求人情報を紹介してきたり、とにかく応募させようとしてくるということがあります。
転職者の希望が伝わっていないから
転職エージェントを利用すると、登録後に担当者と面談の機会があることがほとんどです。
そこで条件や希望をすり合わせ、足りない部分をチャットなどで補っていくのですが、担当者側は「希望を捉えている」と考えているのに対し、転職者の希望が実は全く伝わっていないということがあります。
これは担当者のヒアリング能力ともいえますし、確認不足といえるかもしれません。
希望がうまく伝わっていなければ、自身の希望に合致した求人の紹介は期待できないため、もし希望がうまく伝わっていないようなら、後半でご紹介する対処法を行ってみることをおすすめします。
優先度が低いと思われているから
転職エージェントの担当者にとって、優先度が高い利用者は、以下の通りです。
- すぐに転職したいと考えている
- ハイクラス求人に転職できそう
- 採用されそうな求人がある
このような利用者の場合には、転職エージェントの担当者から優先対応されやすいです。
しかし、「今すぐ転職するつもりがない」や「そもそも採用されなさそう」と担当者が感じた場合には、売上やノルマの観点から優先度が低い利用者とされてしまうことがあり、対応が雑になってしまうことがあります。
転職エージェントのターゲットと違うから
転職エージェントごとに特徴がありますが、その特徴に合わない利用者の場合には、対応されても雑に感じてしまうことがあります。
第二新卒向けの転職エージェントだったとして、そこに29歳で登録すれば、少しターゲットとずれてしまうので、担当者は対応しにくいでしょう。
登録や利用を断られることも少なくありませんが、対応が雑なこともあります。
担当者がそもそも忙しいから
利用者側からすると全く関係のないことですが、そもそも転職エージェントの担当者は同時に複数の人を担当しています。
転職エージェントによっては数十人を一度に対応している場合もあるため、担当者が忙し過ぎて、一人一人の対応が雑になってしまいます。
連絡が遅かったり、連絡回数が少ないような場合には、この理由の可能性があります。
市場価値と希望条件に乖離がありすぎるから
転職エージェントは転職活動の支援をしてくれるプロですが、いくらプロだとしても利用者の市場価値と希望条件に大きな乖離がある場合には、希望条件の求人を紹介しても採用される見込みが少ないため、丁寧な対応がされないことがあります。
自分の市場価値が年収500万円程度の人材が、年収1,500万円を希望していたとしても、希望条件に合う求人はなかなか紹介できませんし、希望条件に合う求人に応募しても採用されう可能性は非常に低いです。
転職エージェントとの面談で市場価値と希望条件に乖離があることがわかったら、希望条件を少し変えていく方が良いでしょう。
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使えない転職エージェントに当たったときの対処法4選
では、使えない転職エージェントの担当者に当たってしまった時、我慢する以外の方法がないのかというとそういうわけではありません。ここからは、「使えない転職エージェントに当たったときの対処法4選」についてご紹介します。
1つずつみていきます。
担当者に求人情報のフィードバックを丁寧に行う
担当者が希望と合わない求人ばかりを紹介してくるような場合には、求人に対してのフィードバックを担当者に丁寧に行うとよいでしょう。
- 年収条件が違う
- 希望している仕事場所ではない
- 希望している職種とは違う
など、どこがどのように違うのかを担当者に伝えましょう。
面談などで希望を伝えているとはいえ、「希望とは違います」だけでは、どこが違うのかがわからない場合もありますし、100%あなたの希望に合う求人はそもそもない可能性もあります。
自身の中の優先度と全体的な希望条件、目の前の求人と照らし合わせてどこが合わないのかを丁寧にフィードバックすると担当者もそれにあわせて改善を進めてくれるはずです。
担当者を変更してもらう
転職エージェントの担当者との相性がよくない場合、担当者を変更してもらうことが可能です。
もし、自身の担当者が不甲斐ない場合には、担当者に直接変更を伝えるか、運営会社に変更したい旨を伝えてみましょう。ほとんどの転職エージェントであれば、これで担当者が変更されるはずです。
しかし、エージェントの人数が少なく、変更に応じてくれない場合もありますので、その場合には、次に紹介する他の転職エージェントの利用に切り替えるとよいでしょう。
他の転職エージェントを利用する
最も根本的な解決策となるのが、別の転職エージェントを利用するということです。
独占求人という形でなければ、同じような求人情報は別の転職エージェントでも取り扱っています。日本には数十〜数百の数の転職エージェントが存在しているので、1社の転職エージェントに限定して利用する必要はありません。
また、最初から複数の転職エージェントに登録しておくことで、メインで利用する転職エージェントがダメだったとしても、また1から新しい転職エージェントとやり直しで時間を浪費してしまうということがなくなります。
別の転職エージェントに登録すれば、対応の内容やサービス全体の質も変わりますので、確実に合う転職エージェントを見つけることができるのでおすすめです。
特化型と総合型の転職エージェントを併用する
転職エージェントは、サービスの内容によって特化型と総合型とよばれるものにわかれます。
総合型の転職エージェントはとにかくたくさんの求人を扱っており、転職実績も豊富のため、転職全体の支援を受けるのに最適です。
特化型の転職エージェントは、業界や職種など1つの分野に特化しており、その分野に対する深く詳細な支援を受けるのに最適です。
全て自身の希望に合う転職エージェントが見つからないとしても、総合型と特化型の良い点を掛け合わせれば自分にあった支援を受けられるようになる確率が高まります。
まとめ
このページでは、転職エージェントが使えないと感じる理由と対処法について解説しました。
転職エージェントは通常の場合は、転職活動の強い味方になるはずです。
このページの内容を使ってより良い転職エージェントの関係を構築し、転職活動が成功することを祈っています。