会社員のモチベーションに大きく関わってくるのが、年収でしょう。
頑張って働いてもなかなか収入に直結しないと、嫌気が差してくる。そんなこともあるのではないでしょうか。会社員は確かに安定はしていますが、上場企業でさえ倒産したり、今の仕事が10年後には無くなっているかもなどと言われているご時世です。
それであればできるだけ早い段階で収入を上げて、将来に備えたいところ。
この記事では、会社員が年収を上げる方法とその中でも転職がおすすめな理由についてご紹介します。
会社員が年収を上げるには5つの方法がある
会社員が会社員のまま、年収を上げるための方法は5つあります。
具体的には、
の5つとなります。
もう少し具体的に見ていきましょう。
昇給・出世・昇進
もし、あなたが現在の会社で昇進間近な状況であれば、昇進をすることが最も手っ取り早い年収アップの方法でしょう。
ほとんどの会社では、役職手当のように役職・肩書きに対して特別な手当てやベースアップを支給しており、金額の大小はありますが、大きな手続きなどもなく年収をアップすることができます。
管理職になると残業代が出ないという会社も中にはありますが、残業代がしっかりと支給される会社であれば、残業代を計算するベースの給料が上がっていることが多く、働く時間がそのままだったとしても、大きく収入を伸ばすことも可能になります。
資格取得
あなたの会社の就業規則や社内規定に「資格取得者に対する支援金・手当て」といった規定があれば、その制度を利用して、資格を取得して基本給などのベースアップを図るのも良いでしょう。
どんな資格が必要かは会社によって違うため難易度は定義できませんが、実際の仕事のスキルアップや将来の自分のための投資にもなるため、資格取得ができるのであればチャレンジしてみましょう。
また、資格取得者のみが業務を行えるような資格(業務独占資格)は、需要が高く、資格取得者への手当ての規定がなくても、ベースが上がることがあります。例えば、公認会計士や税理士、弁護士や司法書士です。
会社運営で関わることになるような専門家の資格を社員が保有していれば、会社運営も安心ですし、外部に委託するよりも金額が安く済む可能性があるなどがあり、年収をアップさせてでも社内に社内に留まって欲しいということで、年収が格段に上がる可能性が高いです。
転職
今現在、あなたが所属している会社の業種・業界が一般的に衰退しているような場合、今の会社に留まっていてもなかなか年収アップの機会には恵まれないでしょう。なぜならば、会社の売上が利益が伸びなければ、そもそも社員に還元するということが難しいからです。
このことは日本全体にも言えており、日本全体のGDPはここ数十年向上しておらず、日本人の平均年収も横ばいといった状況です。
しかし、そんな状況でも伸びている業界・業種というのはたくさんありますので、そういった会社(業界)に転職するだけで、仕事内容や役職は変わらないのに一気に年収が伸びるということは起こり得ます。
また、ベンチャー企業や伸び盛りの会社であれば、年齢などではなく実力で評価されることも多く、これまでの経験や実績によっても評価されやすいですし、転職した途端に役職がつき、基本給がベースアップするということも少なくありません。
副業
2020年頃から一気に会社員の副業ブームが盛んになりました。
ブログ、YouTube、転売、ハンドメイド販売、他の会社での雇用、フリーランスとしての業務委託など、やれることはさまざまです。しかし、選ぶ内容によっては初期投資がある程度必要であったり、時間を多く投下しないと収益が発生しないものもありますので、注意が必要です。
ただし、国全体が副業を解禁していく流れにあるため、今後副業をしていないという会社員は少なくなっていくのではないかと思います。会社の時間外ですので、自分が納得のいく内容であったり、最も効率的にお金を稼げるものはなんなのかを調べた上でチャレンジしてみると良いでしょう。
投資
こちらも2020年頃から一気に資産形成に関する機運が日本国内で高まってきており、証券口座を開設し、株式や投資信託などで資産形成を始めたという方も多くいらっしゃいます。
投資で儲けて収入を向上させる場合には、ある程度の種銭(元手となるお金)が必要ですし、損する可能性も少なくありません。短期トレードで儲けるのでなければ、ある程度の中長期的な視点で捉える必要があるため、まとまった資金を投下できない場合には、年収をアップさせる方法としては少し頼りないかもしれません。
ただし、複利のパワーはすごいものであるためコツコツ続けていけば、数年後に一気に大きな金額を手にしている可能性もあり得ます。
おすすめは転職である理由
上記5つの年収アップの方法の中で、最もおすすめなのは「転職」です。
その理由は、活動に対して投下する時間や金額に対して、リターン(アップする年収額)が大きい可能性が高いことが挙げられます。もう少し詳しくご説明します。
スピードが早い
転職活動はやり続ければいつまでもできてしまいますが、ビズリーチによると、約4割の方が3ヶ月以内、半年以内までに転職先が見つかった人は、7割を超えています。
この結果からも分かるように、年収が上がるかどうかは別として、4人に3人程度は転職を決意してから半年で次の職場を見つけられているのです。
転職活動では5〜6社程度に応募するのが一般的です。全ての会社で最終面接まで進んだとしても、時間として取られるのは15時間程度でしょう。転職支援サービスや書類記入の時間を考えたとしても、20時間程度で年収が上がると考えれば、非常に時間に対するコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。
手続き
転職活動で一般的なのは、転職サービスに無料登録、履歴書・職務経歴書の準備、面接、退職手続き、入社手続きの順番です。
転職サービスへの登録は、スマホやPCで文字を入力するだけですし、履歴書・職務経歴書はサービスによっては、キャリアコンサルタントなどが記入を支援してくれます。
退職の手続きや入社の手続きも大抵の会社で人事部門が多くのことをやってくれますので、そこまで手間がかかることはないでしょう。
仕事内容
年収が上がりやすい職種への変更を検討するような転職であれば、瞬間的に年収が下がることもありますし、仕事内容も一気に変わることになり、大変な面もあります。
しかし、年収が上がりやすい業界への変更を検討し、職種はそのままのような下記例のような転職の場合、使っているツールや少し方法論が会社によって違う可能性がありますが、仕事内容は大きく変わらないのにも関わらず、年収が上がるケースがあります。
仕事内容が大きく変わらないにも関わらず、年収が上がるということは、非常に転職活動に関するコストパフォーマンスが良いということの表れではないでしょうか。
下がりにくさ
日本の雇用契約のルールでは年収を下げる(減収)ということがやりにくいため、会社員として雇用され続けば、一度年収が上がった後はそこが最低限になることが多いです。
この半永久的なベースアップを転職という少しの頑張りで実現できるのであれば、コストパフォーマンスが良いと言えるのではないかと思います。
上記4つの点から、転職が非常にコストパフォーマンスが良いため、おすすめだと言えます。
転職活動の場合、新しい会社から提示される年収の算出には前職での年収が一つの基準として用いられます。
もし、あなたが昇進や給料のベースアップ直前であった場合、現在の会社で昇進やベースアップを果たしてから転職活動に取り組んだ方が、さらに効率的に年収を上げることができるでしょう。
会社員は戦略的に年収を上げるのがポイント
年功序列制度が残っている会社でも、思ったように会社員の年収が上がらないのが今の日本です。そのため、がむしゃらに働くのではなく、戦略を立てて年収を上げにいくことが会社員には求められます。注意すべきポイントをご紹介します。
年収が高い業界×職種への転職
会社員が会社から支給される年収(給料)は、本人の実力もさることながら、業界と職種によって大きく左右されています。
現在働いている会社が属している業界が、縮小傾向の業界であれば、現在の会社で給料を上げていくことはなかなか難しいと言わざるを得ません。
最も効率的に年収を上げていくためにも、年収の高い業界・職種への転職をまず第一に考えることをオススメします。詳しくはこちらの記事をお読みください。
プラスαとして副業
次に検討したいのが、「副業」です。できれば初期投資が少ないものを選びましょう。初期投資が少なければもし上手くいかなかったとしても、傷が浅くすみます。
おすすめなのは、会社員として行なっている業務をフリーランスとして受託して作業をし、納品・完了することでお金をもらう形です。
本業のスキルアップにもつながりますし、受託から納品という形であれば、お金が振り込まれるまでの時間も短いことが多いため、モチベーション高く続けられますし、そもそも勉強する時間も少なくて済むからです。
ほったらかしの投資を加える
もし、手元にある程度まとまった資金があり、その資金が多少減ることを許容できるのであれば、株式や投資信託などの「ほったらかしでお金がお金を稼いでくれる」という投資にチャレンジするのが良いでしょう。
できるだけ投資に時間をかけずに、儲かることが良いでしょう。ただし、手元にあるお金が非常に大きい場合には別です。
資格取得はコスパが良くない
資格取得はスキルアップや外部へのスキル・知識のアピールに非常に役に立ちます。
しかし、会社員が会社員のまま年収を上げるということを考えると非常にコストパフォーマンスが悪いことが多いです。
特に業務を独占できる資格である場合には、資格取得のための勉強期間が数年に渡ることは一般的で、その間の時間はなかなか収入は上がりませんし、資格を取得できたとしても、一気に数百万円アップするということは稀です。
もし、将来的にその資格で独立するという可能性がないのであれば、最終手段として考える方が効率的と言えます。
おすすめの転職エージェント
ここまでご紹介したように、会社員が年収アップを目指す場合に、最も効率が良いのは、転職です。
転職を検討する場合には、より効率的に転職活動を進めるため、転職にかかわる専門的なアドバイスや、書類作成支援、各種交渉代行、求人の紹介をしてくれる転職エージェントに登録することはほぼ必須といえます。
ここでは、おすすめの転職エージェントを3つご紹介します。
doda
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
得意業界 | 全業界・業種 |
求人数 | 公開求人数:13万件以上 (2022/4/22時点) |
拠点 | 29拠点 |
利用料金 | 無料 |
dodaは、転職エージェント、転職サイト、ダイレクトスカウトの全ての機能を1つのサービスとして利用することができる転職サービスです。求人数も国内最大級でありながら、面接対策や職務経歴書の作成支援など、さまざまな支援も手厚く行ってくれるため、必ず登録することをおすすめできるサービスです。
- とりあえず転職サービスに登録しようと考えている人
- 転職実績と豊富な求人数を求めている人
- アドバイザーから専門的な転職のアドバイスを受けたい人
JACリクルートメント
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
得意業界 | コンサルティング、管理職、各種専門職 |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 約25,000件 (2022/4/18時点) |
利用料金 | 無料 |
JACリクルートメントは、年収600万〜1,500万円以上の求人を扱う、ハイクラス・ミドルクラスに特化した転職エージェントです。
約800名の転職コンサルタントが直接企業と求職者の双方とコンタクトを取るため、コミュニケーションの齟齬が起こりにくく、一人一人の求職者に適切な求人を紹介してくれます。
年収の高い求人が多く、ハイクラス求人に特化しているため、現在、管理職やスペシャリストとなっている人にとっては非常におすすめの転職エージェントです。
- ハイクラス求人で採用されて年収をアップしたい
- 丁寧な転職支援を受けたい
- さらに条件の良い会社に転職したい
アサイン
運営会社名 | 株式会社アサイン |
得意業界 | コンサル/IT/営業/財務・経理 |
求人数 | 明記なし |
拠点 | 東京 |
利用料金 | 無料 |
アサインは、20〜30代前半のハイクラスの転職に強みを持っている転職エージェントです。特にコンサルやIT業界、営業職への求人に強みを持っており、転職決定時の平均年収が850万円と若年層が転職で年収アップを目指す場合には、登録必須な転職エージェントといえます。
最初の面談では、キャリアの方向性や転職の希望を聞いてくれ、求人情報の紹介はありません。スキルやキャリアの方向性を合わせた求人情報を精査し、中長期的なキャリアの成功に近づける案件を3〜4社厳選して紹介してくれます。
- 20代30代から年収をアップしたい
- 中長期的なキャリアの成功に合わせて転職したい
- 営業やエンジニアなど、収入の高い業種のプロとして転職したい
▼大手転職エージェント比較表▼
エージェント | doda | リクルートエージェント | パソナキャリア | type転職エージェント | マイナビエージェント |
おすすめ度 | (5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) |
得意領域 | 全業界・職種 | 全業界・職種 | 全業界・職種 | 全業界・職種 | 20代 全業界・職種 |
特徴 | 求人数国内最大級 転職サイト・エージェント・スカウトサービスを1回の登録で利用できる | 求人数国内No.1 | オリコン顧客満足度3年連続No.1 | 31万人以上の転職支援実績 | 若手向け転職求人を多数取り扱う |
書類作成支援 | あり | あり | あり | あり | あり |
面接支援 | あり | あり | あり | あり | あり |
適正年収測定 | あり | あり | あり | あり | なし |
公式サイト | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ | 公式サイトへ |
まとめ
この記事の内容をまとめます。
- 会社員が年収を上げる方法は次の5つ
- 昇進
- 資格取得
- 転職
- 副業
- 投資
- コスパが最も良くなりやすいのは転職
- 会社員は戦略的に年収を上げるのがポイント
となります。この記事では「会社員が会社員として年収を上げるための方法」を解説しました。もちろん、フリーランスになる、起業するなど他にも手段はありますが、会社員としての状態を維持しながら年収を上げるには上記の方法論が最もコスパが良く安全と言えるでしょう。ぜひ参考にしていただけますと幸いです。