- 転職活動って面倒くさそう
- 転職って大変そう
そんなイメージをもたれている方も多いかと思います。
しかし、中には転職活動を始めてすぐに、想定よりも簡単に内定がもらえるという方もいるのが事実です。
このページでは、簡単に内定獲得ができる人とできない人の違い、あっさりと内定を獲得した後にやるべきことについて紹介します。
転職ではあっさりと内定を獲得することもある
転職活動を開始して、内定を獲得する(転職活動を完了する)までの基本的な期間は、約3ヵ月程度と言われています。
基本的な流れは、
- 求人情報を見つける(探す)
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 応募する
- 面接する
- 合否等連絡
- 雇用条件の調整
- 入社・退職手続き
となります。
転職活動では、多くの場合1〜5までの流れを複数の会社で同時並行で進め、希望の会社から内定を獲得できるまで繰り返し続けていきます。
マイナビ転職が集めたデータからみると、転職での1人の求職者の平均応募社数は「8.4社」となっています。しかし、下の表をみると年齢によって大きな開きがあることがわかります。
年齢 | 平均応募社数 |
〜19歳 | 4.1社 |
20〜25歳 | 6.3社 |
26〜30歳 | 7.1社 |
31〜35歳 | 8.2社 |
36〜40歳 | 8.7社 |
41〜45歳 | 10.1社 |
46〜50歳 | 12.1社 |
51〜55歳 | 14.5社 |
56〜60歳 | 14.5社 |
61歳〜 | 15.2社 |
このデータからみると、年齢が若い人ほど少ない応募数で内定を獲得できるということがわかります。
このデータはあくまでも平均であるため、1社2社で内定を獲得できるという人もそれなりにいるのです。
あっさりと内定を獲得できる人の特徴
では、転職活動であっさりと内定を獲得できる人の特徴をご紹介します。
1つずつ細かくみていきます。
リファラル採用での転職
リファラル採用とは、すでに働いているメンバーが、知り合いなどに自社の求人情報を紹介し、求職者が直接会社に応募して転職活動をする流れの選考方法です。
外資系企業ではよく利用されている方法であり、すでに働いているメンバーを通じて応募をしているため、求人の内容と求職者がマッチしている場合が多く、内定が出る確率や内定が出るまでの期間も早く終わる傾向にあります。
リファラル採用はその性質上、表立って行われるわけではないため、頑張ってリファラル採用の求人を教えてもらうということは難しいですが、リファラル採用の紹介を受けた場合には、あっさりと内定を獲得する可能性が高いといえます。
求人と求職者のマッチ
企業が募集している人物像と、応募してきた求職者の人物像がマッチしていた場合、あっさりと内定を獲得することができることも少なくありません。
1社目でそういった企業の面接に辿り着ければ、大きなハードルなく、内定を獲得することができるでしょう。
特に、市場にあまり存在しないような専門的なスキルを持っている人物を募集している企業の場合、スキル以外のの部分で疑問点があったとしても、その人を逃すとそれ以降現れない可能性もあるため、比較的すぐに内定が出ることがあります。
新卒と違い、中途採用・転職では、即戦力が求められることが多いため、求人情報と求職者のマッチ度合いの重要度合いが高いということは覚えておくとよいでしょう。
転職活動でのアピールが上手だった
面接対策を十分に行っており、応募する企業の特性なども踏まえながら転職活動を続けられていれば、あっさりと内定を獲得できることも少なくありません。
しかし、小手先のテクニックなどは経歴や求人情報と求職者とのマッチングの上積みの意味合いが大きいため、転職活動でのアピールは盛りすぎることなく行うことが重要になります。
内定獲得が難しい人の特徴
あっさりと内定を得られる人の特徴を見てきましたが、逆に、転職活動において内定を獲得するのが難しい人の特徴もあります。
年齢が高い
求職者の年齢が高くなるにつれて、転職市場で求められるスキルや経験が高くなっていきます。
求人自体もマネジメントレイヤーになることが多く、職種としての専門スキルやマネジメント経験などが求められるため、そういったスキルや経験がない方や少ない方は、転職活動での内定獲得が難しくなります。
ただし、一部の職種・業種では、経験の有無や年齢が関係なく募集しているものもあるため、年齢がネックとなり転職が決まらない場合には、内定獲得の可能性が高まる職種・業種への転職も検討するとよいでしょう。
希望条件が高望みすぎる
自分の市場価値を理解せずに、高い給与水準や福利厚生などを求めて転職をしようとした場合、求人と求職者のスキルがマッチしないことがあるため、内定を獲得しにくいと言えます。
書類選考の場面では、職歴や仕事の経験を盛ることは不可能ではありませんが、面接では回答の矛盾などが目立ってしまう可能性が高いため、内定獲得は難しくなります。
また、万が一自身の経歴やスキルを盛った状態で内定を獲得し、入社できたとしても、入社後に仕事で困難が待っていることになるため、おすすめはできません。
できるだけ現在の自分とマッチする求人を見つけていくことをおすすめします。
転職の対策不足
転職活動は、履歴書や職務経歴書の書類作成や面接など、対策をしなければならないことが非常に多くあります。
応募した企業の調査不足や面接対策不足の場合、やはり選考の通過率は低くなりやすいですし、話に矛盾が生まれやすく、自分の意図がうまく伝わらないことも多いでしょう。
人材を募集している企業は、これから一緒に目標に対して頑張っていけるメンバーを探しているため、中長期の経営計画やビジョンに賛同してくれる人を採用したがるのは当然です。
そのため、応募企業の情報収集や面接対策など、徹底的な準備が重要なポイントとなるのです。
あっさり内定獲得で不安な場合にやるべき3つのこと
転職活動が長引くと予想していたにもかかわらず、あっさりと内定を獲得できたとき、本当にここで転職活動を終えていいのかと不安になることが少なくありません。
ここからは、あっさり内定を獲得できたが不安な場合にやるべきことについてご紹介します。
入社するかどうかを即決しない
あっさりと内定を獲得できた場合、入社するかどうかの返事は即決しないようにすることが重要です。
後述しますが、簡単に内定を獲得できた企業には、いくつかの注意点があります。注意点に当てはまるような企業の場合、入社してもすぐに後悔してしまう可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
また、転職エージェントを利用して転職活動を進めている場合、内定を獲得できた企業の求人をエージェントが紹介してきた場合には、「内定が取りやすい求人情報」を紹介してきただけということもありますので、さらに注意深く考えると良いでしょう。
企業側から返答期限を決められることが多いですが、転職エージェントの担当者を通じて、返答期限を伸ばしてもらうように交渉するとよいでしょう。
内定獲得した企業の情報を集める
内定獲得したあと、返答期限までの間に、該当企業の情報をできるだけ集めることをおすすめします。
もちろん、内定獲得のために情報収集をしているかと思いますが、内定獲得のために必要な情報と、入社するかどうかの判断での情報収集では少し違う部分があるはずです。
足りない情報を保管するように集め、入社するに値する企業かを考えるとよいでしょう。
他に受ける企業と比較してみる
内定を獲得した企業に入社していいのか、そのまま転職活動を継続すべきかどうかを悩んだ場合には、同時進行で受ける予定の企業と内定獲得した企業とを比較してみることをおすすめします。
雇用条件だけでなく、会社のビジョンや社内環境などを踏まえ、他の企業への入社の方が良いと考えるのであれば、転職活動を継続するとよいでしょう。
簡単に内定獲得した企業への入社する注意点
あっさりと内定獲得できた場合、素晴らしいことではありますが、いくつか注意しなければならないポイントがありますので、ご紹介していきます。
人の入れ替わりが激しすぎる企業である可能性
内定を獲得できた企業の求人情報が、転職エージェントが真っ先に紹介してきたものの場合、人の入れ替わりが激しすぎる企業である可能性が高まるため、注意が必要です。
人の入れ替わりが激しい企業というのは常にポジションに空きができるため、積極的に人材募集をしており、結果として常に人手不足のため、内定獲得がしやすい傾向があります。
内定獲得前後でその企業についての口コミなどを確認するとよいでしょう。
自分の希望とマッチした求人ではない可能性
自分がやりたい仕事や必要な雇用条件など、求職者にとって転職で求める条件は非常に重要です。
その点において、あっさりと内定を獲得できる企業は、求める条件よりも下回る雇用条件内容である可能性もあるため、本当に自分の希望と合致している状態か、確認しておくと良いでしょう。
一度入社してしまうと、一気に雇用条件を改善してもらうことは難しくなるため入社の返答をする前に、条件交渉を行うことをおすすめします。
入社前から雇用条件が悪化する可能性
あっさりと内定を獲得できた場合、募集されていた求人情報に対して、求職者のスキルや経験のレベルが非常に高かったという可能性があります。
そうした場合、内定は獲得できたが、雇用条件が前職よりも悪化するという場合があります。
このような状態にもなりかねませんので、とりあえず入社するのではなく、応募する前に内定獲得した後に入社したいと思える企業なのかを確認するとよいでしょう。
転職活動継続を決定した後にやるべきこと
内定獲得後、さらに良い企業からの内定獲得のために転職活動を決定した後にやるべきことが3つありますので、ご紹介します。
自己分析を行う
転職活動を始める前に、多くの場合で自己分析を行っているとは思いますが、再度自己分析を行うことをおすすめします。
内定を獲得しても別の企業の内定獲得を目指して転職活動を継続するということは、現在内定を獲得した企業はそもそも受けなくてもよかった企業に応募していたのかもしれません。
時間や労力の無駄遣いになっていたり、ポイントが定まっていない可能性がありますので、再度自己分析をし、どんな企業のどんな雇用条件であれば納得できるのかを整理して、転職活動をしていくことをおすすめします。
転職での希望条件の再度見直し
獲得した内定について、条件面で不満がある場合には、希望条件の再整理を行うことをおすすめします。
自分の市場価値の確認や同様の職種・業界の平均年収などを確認し、できるだけ現実的な希望条件を考えていきましょう。
妥協できる点や絶対に妥協できない点などを踏まえ、現在獲得した内定よりも良い内定を獲得することを目指しましょう。
転職エージェントへの登録・相談
内定獲得した後も転職活動を進めていくのであれば、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職エージェントは転職のプロであり、プロが二人三脚で転職活動を支援してくれるため、利用をおすすめできます。
また、転職エージェントをすでに利用している場合には、別のエージェントに登録し、複数の担当者と話をしながら、広い視点で転職活動を行っていくことで、内定獲得に近づくでしょう。
複数の転職エージェントを利用することで、各サービスの特徴の差を利用することもできますし、より相性の良い担当者が見つかりやすいです。
転職活動をするなら転職エージェントの利用がポイント
転職活動で悩みがある場合なら、転職エージェントを利用して、密に連携をとって相談していくことがおすすめです。
特にここでご紹介する3社は、支援実績も扱う求人数も多いため、相談相手としても非常におすすめです。
doda
運営会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
得意業界 | 全業界・業種 |
求人数 | 公開求人数:13万件以上 (2022/4/22時点) |
拠点 | 29拠点 |
利用料金 | 無料 |
dodaは、転職エージェント、転職サイト、ダイレクトスカウトの全ての機能を1つのサービスとして利用することができる転職サービスです。求人数も国内最大級でありながら、面接対策や職務経歴書の作成支援など、さまざまな支援も手厚く行ってくれるため、必ず登録することをおすすめできるサービスです。
- とりあえず転職サービスに登録しようと考えている人
- 転職実績と豊富な求人数を求めている人
- アドバイザーから専門的な転職のアドバイスを受けたい人
リクルートエージェント
運営会社名 | 株式会社リクルート |
得意業界 | 全業界・業種 |
求人数 | 公開求人数:180,000件以上(2022/4/22時点) |
拠点 | 16拠点 |
利用料金 | 無料 |
リクルートエージェントは、公開非公開合わせて30万件を超える、日本最多クラスの求人数を常に扱っている転職エージェントです。非常に広い媒体に広告掲載を行い、認知拡大を図っているので、ご存じではないでしょうか。
非公開求人だけでも20万件を超えており、他の転職サービスを圧倒する求人数を誇ります。書類の支援なども受けられるため、条件の良い求人情報に出会うためにも登録は必須といえるでしょう。
- できるだけ条件の良い求人情報に出会いたい
- 知名度の高いサービスを使いたい
- どの業界に転職するか決めかねている人
パソナキャリア
運営会社名 | 株式会社パソナキャリア |
得意業界 | 全業種・業界 |
求人数 | 公開求人数:39,000件以上(2022/4/22時点) |
拠点 | 37拠点 |
利用料金 | 無料 |
パソナキャリアは、人材派遣会社として知られる株式会社パソナが運営する転職エージェントサービスです。オリコン顧客満足度No.1を3年連続で獲得しており、利用者の評価が高い転職エージェントといえます。
非公開求人数も非常に多く、条件のよい求人を知るために、登録するのも良いでしょう。全国で転職にかかわるセミナーや個別相談会も開催されているため、地方の利用者も利用しやすいでしょう。
転職にかかわるサポートを採用前の支援から、採用決定後の退職交渉まで行ってくれるため、全体的なサポートをしてほしい人にもおすすめです。
- 地方で転職を検討している
- 転職活動を全面的に支援してほしい
- 満足度の高いサービスに登録したい
まとめ
転職活動であっさりと内定を取れてしまうことは、非常に素晴らしいことです。
しかし、内容によっては喜んでばかりはいられないことがありますので、このページの内容を参考に、より良い条件の企業を見つけられることを願っています。