転職活動を無事終えて、心機一転新たな職場で頑張ろう!と思っていたにもかかわらず、「転職先の仕事についていけない…」と悩む方は少なくありません。
このページでは、転職先の仕事についていけない理由やその対処法について徹底解説します。
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転職した会社の仕事についていけない理由
転職した会社で、仕事についていけないと感じるにはいくつかのパターンに分類できる理由があります。ここからは、その理由を1つずつみていきます。
想定していたよりもレベルの高い仕事だった
転職前に考えていた転職先企業のレベルよりも、実際に行われている業務のレベルが高い場合、仕事についていけないと感じてしまいます。
特に、前職の知名度やそこでの実績に慢心している場合、自分に自信を持っていることが多いため、次の職場のレベルを吟味せずに入社してしまうということが起こり得ます。
単なる業務レベルだけでなく、仕事のスピード感だけでもレベルの差を感じることがあるため、注意が必要です。
選考時に実力以上に見せてアピールした
転職活動での書類選考や面接において、どうしても入社したいという気持ちから自分の実力や実績よりも盛った形でのアピールをしてしまうことがあります。
実力や経歴を大きく見せて入社することができれば、入社するという目的は達成することができます。
しかし、本来の実力を偽って入社してしまうことで、実力以上の結果を求められてしまうことに繋がり、入社後のハードルを無闇に上げてしまうことになるため、自分で自分の首をしめることに繋がってしまいます。
入社してみないとわからないということが多いのが転職ですが、無闇に自分の実力や経験を盛って伝えてもあまり良いことはありませんので、転職活動の際には注意しましょう。
未経験職種・業種へ転職してスキル不足
未経験業種・未経験職種へ転職した場合、全てのスキルがゼロの状態とは言わないまでも、多くのスキルがない状態で仕事に就くことになります。
新卒のように丁寧に研修や教育を行ってくれる企業であれば問題ない場合もありますが、転職者(中途入社)は、基本的に即戦力と扱われることも多いため、最初から初心者以上の業務量や業務レベルを求められることも少なくありません。
しかし、未経験職種に転職するということは、少なくとも一定の努力をしなければ経験を埋めることができないことが多いため、未経験職種への転職は、こういったリスクや大変さがあるということを認識して転職活動を始めるとよいでしょう。
研修・教育体制が整備されていない企業だった
大企業では、中途入社向けの研修や教育体制が整備されていることも多いため、問題になることは少ないですが、中小企業の場合は人手不足や専門部署がいないことを理由に、研修制度がほとんどない企業も存在します。
そうした企業に即戦力として転職すると、研修などは形程度だけ行われ、いきなり現場で活動となることも少なくありません。
どれだけ優秀な人でも、会社や業界の違いによって十分に力を発揮できないことも多いため、研修や教育制度がどの程度整備されているのか入社前にチェックすることも大切です。
企業規模によるやり方の違い
組織内での仕事のスピード感や進め方が、大企業とベンチャー企業では全く違うということはよくあります。
大企業からベンチャー企業への転職や、ベンチャー企業から大企業への転職によって、進め方やスピード感が大きく変わり、仕事のやり方についていけないと感じてしまうことがあるでしょう。
大企業の場合は、社内政治や社内の業務ルールがガチガチに固まっていることも多く、柔軟性がないことから、経験以上に成果を出すまでに時間がかかったり、ベンチャーの場合は、未整備のルールや人手不足から、想定以上に自分でやらないといけないことが多かったりします。
想定する業務内容と大きなズレがないか先に確認しておくとよいでしょう。
ビジョンや方向性の違い
企業のビジョンや価値観、重要視している指標と、自身が考える仕事の方向性にズレが生じている場合、仕事についていけないと感じることがあります。
売上や利益を残すことが大切だと考える企業と、顧客にとことん寄り添うことが大切だと考える社員では大きく認識が違うため、会社の方向性を理解しなければ、何をやれば良いのかわからず、もやもやを感じてしまうでしょう。
転職活動の段階で、企業のビジョンや仕事の方向性をよく確認しておくことが必要です。
転職先についていけないと起こりうる問題
転職先の仕事についていけない状態になってしまうと、さまざまなリスクを抱えてしまうことがあります。ここからは、仕事についていけないときに起こりうる問題を紹介します。
精神面のストレスを抱えて体調を崩す
転職先での仕事についていけないと感じると、自信を失って精神的なプレッシャーを抱えることになったり、長時間の労働になることで体力の回復ができず、ストレスが溜まってしまうことになったりするなど、体調を崩すことに繋がっていってしまいます。
転職前であれば、仕事の内容のことだけのストレスかもしれませんが、転職後は新しい環境や人間関係のストレスもあるため、余計に体調を崩しやすいといえます。
仕事を成功させるためには、一定程度のストレスは良い方向に働きますが、過度なストレスは体調を崩すことに繋がってしまうため、注意が必要です。
自信・自己肯定感を失う
転職先の仕事についていけないと感じると、「自分は仕事のできない人間である」など、自信や自己肯定感を失ってしまうことも多いです。
ネガティブなイメージから奮起できる場合は良いかもしれませんが、自信や自己肯定感を失ってしまうことで、仕事が嫌になることや、消極的になってしまうなど、よくないサイクルに突入してしまうことも少なくありません。
仕事についていけない理由は、自分の実力だけではなく、会社の教育や上司の指示などが原因の場合もあるでしょう。単純な経験不足で勤務日数を伸ばすことで解決することもあるため、自信や自己肯定感を回復できる糸口を見つけられるようにしていくとよいでしょう。
目の前の仕事に集中できなくなる
転職先での仕事についていけないと感じるようになると、転職したこと自体を後悔し始め、目の前の仕事に集中できなくなり、余計に仕事についていけなくなるという悪いサイクルに陥ってしまうことがあります。
このサイクルに陥ってしまうと、現状を打破する行動を起こさなければなかなか解決することができなくなり、精神面でのストレスに繋がりやすいため、注意が必要です。
仕事についていけない時の対処法
ここからは、仕事についていけないと感じた場合の対処法をご紹介します。
上司や仕事のできる同僚に質問する
仕事についていけない理由が、
- 何をすればいいのかわからない
- 何が大切なものなのかわからない
- そもそも仕事の結果が出ない
ということであれば、上司や仕事ができる同僚に仕事のやり方や方法について質問してみるとよいでしょう。
最低でも上司は、部下が仕事ができるようになってくれた方が良いことが多いため、一定程度ヒントや答えを教えてくれるでしょう。もし、この段階で上司が明らかにハラスメントのような対応をしてくるのであれば、転職を検討すると良いといえます。
目の前の仕事に集中する
転職が完了すると、職場の場所や人間関係、仕事の進め方など多くのことが変化するため、さまざまな方向にアンテナをはって、気を散らしてしまうことが多いです。
しかし、会社から求められることはやはり「仕事で成果を残すこと」です。仕事で成果を残したうえで他の分野に手を伸ばすのは良いことですが、ついていけていないと感じているにもかかわらず、集中力を妨げるような気の使い方は悪影響になりかねません。
転職先の仕事についていけていないと考えたら、まずは目の前の仕事のみに集中する環境を整えることをおすすめします。
馴染めていないことを上司に相談してみる
転職後に「仕事についていけていない」や「環境に馴染めていない」という悩みを抱えていたら、正直に上司に相談してみるのも一つの選択肢です。
転職先の上司になる人の心境としては、できるだけ早く一人前のメンバーとなって売上や利益に貢献してくれることを期待しているため、「馴染めていない」などの悩みは親身になって聞いてくれるでしょう。
もしかしたら、体制変更などによってより働きやすい環境を整えてくれるかもしれません。
時間が解決するのを待ってみる
仕事に馴染めなかったり、仕事についていけていない場合、仕事のやり方や進め方に慣れていないだけの場合があります。
慣れていないという原因の場合には、経験の数を増やすことで悩みがなくなっていきますので、時間が解決するのを待ってみるというのは1つの取り得る手段といえるでしょう。
1人で悩まない
最も重要な対処法の一つに、1人で悩まないということがあります。
転職後の仕事についていけないことについて1人で悩んでしまい、解決策に辿り着けなかった場合には、先述したように精神面のストレスから体調不良に発展してしまったりします。
そのため、上司や同僚に相談することは重要です。
しかし、転職したばかりで人間関係も構築しきれていない状態で相談することが難しいということもあるでしょう。
そんな時には、キャリアコーチングサービスを利用して、キャリアのプロに悩みを打ち明けてみることがおすすめです。
第三者に悩みを打ち明けるだけでも、悩みが解消することもありますし、キャリアのプロに相談することができるため、自分では考えられなかった解決策を見つけることができるでしょう。
↓こちらから気になるキャリアコーチに相談してみることをおすすめします。
https://salaryup.biz/careercoach-ranking/どうしても仕事についていけないなら転職も一つの手段
転職活動を終え、新しい環境で頑張ろうとしても、どうしても仕事についていけないということも起こるでしょう。できるだけ環境に順応していくことが望ましいですが、どうしてもついていくことが難しい場合には、再度転職するのも一つの手段です。
ここからは、どうしても転職後の仕事についていけない場合に行っていくべきことを解説します。
転職したい理由を整理する
転職したい理由を整理していくことがまず重要です。
転職での条件に加え、今回の転職で失敗したと考えることをしっかりと整理して、次の転職では確実に成功させられるように内容を整理していきましょう。
ただし、現在の状況や転職したいと考える理由によっては、できるだけ早く転職した方がいい場合と、転職以外も検討した方がいい場合がありますので、分けてご紹介していきます。
早く転職した方がいい場合
まず、できるだけ早く転職した方がいいと考えられる場合についてご紹介していきます。
上司や会社が原因
転職後の仕事についていけない理由が上司の対応や会社の方向性や研修プログラムなど、会社側にある場合には、できるだけすぐに転職することをおすすめします。
上司や会社側に理由がある場合、自分の力で組織を変えるのは難しいため、すぐに転職を検討するとよいでしょう。
体調を崩しそう
現在の状態で、体調を崩しそうな場合には今すぐ転職を検討しましょう。
今の環境で仕事をし続けて回復する見込みがないのであれば、体調が悪化する可能性が高いため、転職してしまうとよいでしょう。
3年以上もやもやを抱えている
転職して3年以上、現在の会社で働いており、それでも「もやもや」や「仕事についていけてない」という感覚を抱えているのであれば、今すぐに転職を検討することをおすすめします。
多くの場合で、仕事でのキャリアは3年単位で語られることが多く、3年頑張り続けても苦手意識が抜けないのであれば、すぐに転職してより自分にあった環境を見つけることをおすすめします。
転職以外も検討した方がいい場合
次に転職だけではない方法も検討する方がいい場合についてご紹介します。
すぐに昇進がみえている
昇進や昇格直前の場合には、転職ではなく、今の会社に残るということも検討するとよいでしょう。
昇格・昇進となった場合、現在の仕事の内容から違った仕事がメインの業務となる場合があり、得意な分野の業務に変化する可能性があるため、昇進後の仕事内容を確認してから転職を検討しても遅くはないでしょう。
社内異動が可能
社内異動が可能な場合も、社内異動の希望を出して結果がわかるまでは転職に動かなくてもよいでしょう。
社内異動がかなえば、人間関係に変化が生じ、仕事内容も変わるため、一気に悩みが解決する可能性があります。
入社して数ヶ月
転職したいと考えているタイミングが、転職後数ヶ月しか経っていない場合には、もう少し現在の会社で頑張ってみることをおすすめします。
単純に仕事に慣れていないだけということもあり得ますので、もう少し経験を積んでみると感覚が変わるかもしれません。
また、転職後数ヶ月で再度転職するとなると、転職市場でのイメージもあまり良くは見られず、不利に働くこともあります。
転職エージェントに相談する
転職を考えたら、やはり転職のプロに相談することが重要です。
転職サイトを使って転職活動を進めることもNGではありませんが、目の前の仕事に悩みを抱えていて、それを解決する転職をしたいと考えるのであれば、やはりエージェントを利用するとよいでしょう。
もし、現在悩んでいる会社への転職を転職エージェントを利用して実現したのであれば、別のエージェントを利用して転職の悩みを相談することがおすすめです。
↓こちらから気になる転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
https://salaryup.biz/agent-recommend/転職先の仕事についていけないときのQ&A
ここからは、転職先の仕事についていけないときによくある疑問についての回答を解説していきます。
Q1.仕事が覚えられません…
転職先の仕事を覚えられずに悩んでいる場合には、仕事ができる同僚や上司にまずは相談・質問してみることをおすすめします。
また、何度も同じような質問を周囲にしてしまう場合には、自分で自作のマニュアルを作成して少しずつ周囲への質問を減らしていくとよいでしょう。
最初から全てをうまくできる人はいないため、少しずつ覚えていける環境を整えましょう。
Q2.仕事にいくことが苦痛です。
職場の人間関係や仕事環境がよくない場合、仕事の結果が出ている出ていないにかかわらず、仕事にいくこと自体が苦痛になってしまうことはよくあります。
自身で改善できる内容であれば頑張って改善することも一つの手段ですが、多くの場合、自分だけでは解決できないことがほとんどであるため、環境が原因であれば、すぐに転職を検討することをおすすめします。
精神的なストレスが過度にかかってしまっている場合には、上司への相談や専門の医療機関への相談をおすすめします。
Q3.入社してすぐ再度転職するのはダメですか?
入社してすぐ転職すること自体はNGではありません。しかし、入社から退職までの期間が極端に短すぎると多くの場合転職市場でマイナス評価の対象となるため、おすすめできません。
最低でも1年ほどの在籍期間は確保しておけると、転職市場でのマイナス評価も最低限に止められるでしょう。
もちろん、精神的に追い詰められてしまっている場合は除きます。
まとめ
転職をしたばかりの場合、新しい環境、新しい仕事によって、「仕事についていけない」という悩みを抱えがちです。
そういった悩みは解決できない限り、精神や体調に影響を及ぼしたり、仕事の成功の逆に進んでいってしまったりと悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
このページの対処法を踏まえ、キャリアを良い方向に進めるための対策をとるようにしてください。