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未経験からITエンジニアに転職する方法|段階別の進め方とエージェントの使い分け

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未経験からITエンジニアを目指すとき、多くの人が「未経験歓迎の求人に応募すれば入れる」と考えます。ところが実際に応募してみると、書類の時点で落ち続ける。これは珍しいことではありません。

理由ははっきりしています。「未経験歓迎」と書かれた求人の多くが、まったくの初学者ではなく「実務経験は浅いが基礎はある人」を想定しているからです。人材が足りないのは事実でも、育成の余力がある企業ばかりではありません。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」では、2030年時点でIT人材の需給ギャップが最大で約79万人に拡大すると試算されています(需要の伸びが高位のシナリオ)。需要はある。だからこそ、入口の選び方で結果が変わります。

この記事では「いまの自分がどの段階にいるか」で使うサービスを分けるという整理をします。ランキングで横並びに比べるより、順番を間違えないほうが早いからです。

未経験からITエンジニアを目指す4段階の図。STEP1はコードを書いたことがない段階で転職支援つきスクール、STEP2は成果物ができた段階で求人数の多い総合型、STEP3は実務1年超でIT・Web特化型、STEP4は実務3年以上でスカウト型を使う。
いまの自分がどこにいるかで、登録すべきサービスが変わります。

結論|段階によって使うサービスが違う

いまの状態最初にやること使うサービス
コードを書いたことがない基礎と成果物をつくる転職支援つきスクール
独学で何か作ったことがある応募できる求人を探す求人数の多い総合エージェント
実務経験が1年以上あるIT特化で条件を上げるIT/Web特化エージェント
3年以上・年収を上げたい市場価値を測るスカウト型・ハイクラス
未経験特化のエージェントは数が限られます。段階に合わないサービスに登録しても、紹介できる求人が無いと言われて終わります。

いちばん多い失敗が、いきなりIT特化のエージェントに登録することです。IT特化は実務経験者向けの求人が中心なので、経験ゼロだと紹介できる案件がありません。順番の問題であって、そのサービスが悪いわけでも、あなたが向いていないわけでもありません。

5社を横に並べて比べる

この記事で取り上げる5社は、競合というより担当する段階が違うサービスです。まず、どこからどこまでをカバーしているかを1枚で見てください。

5社が担当する段階を帯で比較した図。SHIFT TERAS CAMPUSはSTEP1、リクルートエージェントはSTEP2〜3、レバテックキャリアとASSIGNはSTEP3〜4、ビズリーチはSTEP4を担当する。
自分の段階に帯がかかっているサービスだけ見れば足ります。
サービス使う段階費用向いている人
SHIFT TERAS CAMPUS
転職支援つきスクール
STEP 1有料独学だと止まる自覚がある
リクルートエージェント
総合型エージェント
STEP 2〜3無料応募先の母数を増やしたい
レバテックキャリア
IT・Web特化
STEP 3〜4無料技術の話が通じる担当者がいい
ASSIGN(アサイン)
キャリア相談型
STEP 3〜4無料進む方向が決まっていない
ビズリーチ
スカウト型
STEP 4無料プランあり転職するか決めかねている
サービス名から各社のページに移動できます。費用・プランの最新情報は各公式サイトでご確認ください。

自分の段階が分かっているなら、そこまで読み飛ばしてください。

STEP 1|コードを書いたことがないなら、まず基礎と成果物

この段階でエージェントに登録しても、面談で「まず何か作ってみてください」と言われて終わります。選考で見られるのは意欲ではなく、動くものを作った経験だからです。

独学で進められるならそれが最短です。ただし独学が続かない理由は能力ではなく、詰まったときに聞ける相手がいないことにあります。そこで止まるならスクールを検討する価値があります。

SHIFT TERAS CAMPUS(旧DMM WEBCAMP)

SHIFT TERAS CAMPUSは転職支援つきスクール。対象は未経験・これから、役割は基礎づくりと転職支援、費用は有料。使うタイミングはSTEP1。

未経験からエンジニア転職を目指す人向けのコースを持つスクールです。学習と転職支援が一続きになっているのが特徴で、学んだあとに「で、どう応募するのか」で止まりにくい構成になっています。

費用はかかります。独学で3か月続けられる自信があるなら不要ですし、そこが続かないと分かっているなら投資する意味があります。判断は正直なところ、自分の性格次第です。

  • 何から手を付ければいいか分からず、手が止まっている
  • 独学で始めたが、エラーで詰まって放置している期間がある
  • 学習だけで終わらせず、応募まで一続きで進めたい
  • すでに自分で何か作って公開できている(STEP 2へ進んでください)
  • 費用をかけずに進めたい。独学を最後までやり切った経験がある

スクール同士の詳しい比較はおすすめプログラミングスクールBEST5にまとめています。

独学で止まる自覚があるなら、まず話を聞いてみる

無料相談・公式サイトへ移動します

STEP 2|何か作ったことがあるなら、求人数で当たりを増やす

小さくても動くものを作った段階まで来たら、次は応募できる求人の数を確保することです。未経験可の求人は絶対数が少ないので、母数の大きいところで探すほうが当たります。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは総合型エージェント。対象は成果物ができてから、役割は入口の求人を広く探すこと、費用は無料。使うタイミングはSTEP2〜3。

求人数が業界最大級の総合型エージェントです。IT専門ではないぶん、未経験可の求人に当たる確率が高いのが利点になります。社内SE、テスト・品質管理、テクニカルサポートなど、エンジニア職の入口にあたる求人も拾えます。

総合型なので担当者がIT分野に詳しいとは限りません。「何をやりたいか」を自分の言葉で説明できる状態にしてから登録すると、紹介の精度が上がります。

  • 成果物はあるが、どの求人に応募できるのか分からない
  • 職種にこだわらず、まず実務経験をつくりたい
  • 前職の業務知識が活きる社内SEなども候補に入れたい
  • 技術的に踏み込んだ相談をしたい(STEP 3の特化型が向いています)

作ったものがあるなら、応募できる求人を探す段階です

登録・利用は無料/公式サイトへ移動します

STEP 3|実務経験が1年を超えたら、IT特化に切り替える

ここからが本番です。実務経験が1年あるだけで、応募できる求人の幅と単価が大きく変わります。総合型から特化型に切り替えるタイミングです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web特化エージェント。対象は実務1年以上、役割は専門職での条件交渉、費用は無料。使うタイミングはSTEP3〜4。

IT・Web領域に特化した転職エージェントです。担当者が技術の話を理解して話せるため、「何ができるか」を正確に伝えたうえで求人を出してもらえます。

逆に言えば技術の話ができる前提のサービスです。経験ゼロで登録すると紹介できる求人が無いと言われます。STEP 3に来てから使うのが正しい順番です。

  • 総合型の担当者に技術の話が通じず、もどかしい思いをした
  • 使っている言語や環境を前提に求人を出してほしい
  • いまの年収が相場と比べて妥当なのか確かめたい
  • 実務経験がまだない。学習中である(STEP 1・2から進めてください)

実務1年を超えたら、担当者を替えると条件が変わります

登録・利用は無料/公式サイトへ移動します

ASSIGN AGENT(アサイン)

ASSIGN(アサイン)はキャリア相談型エージェント。対象は20代〜30代前半、役割は方向性の言語化、費用は無料。使うタイミングはSTEP3〜4。

20代・30代前半向けの転職エージェントで、目先の求人紹介より先にキャリアの方向性を整理する進め方をとります。「エンジニアを続けるのか、マネジメントに寄せるのか」が定まっていない段階で相談先として機能します。

ハイエンド層向けの求人が中心なので、実務経験が積み上がってからのほうが噛み合います。

  • 転職したい気持ちはあるが、次に何をやりたいかが言葉にできない
  • 求人を並べられる前に、方向性から一緒に考えてほしい
  • 行き先が決まっていて、いますぐ求人だけ見たい

次に何をやりたいかが言葉にできないなら、そこから相談できます

相談は無料/公式サイトへ移動します

STEP 4|3年以上なら、まず自分の市場価値を測る

経験が3年を超えると、「転職するかどうか」より先に「いま自分にいくらの値が付くのか」を知るほうが判断しやすくなります。

ビズリーチ

ビズリーチはスカウト型サービス。対象は実務3年以上、役割は市場価値の把握、費用は無料プランあり。使うタイミングはSTEP4。

企業やヘッドハンターから声がかかるスカウト型のサービスです。登録して待つだけで、どういう企業がいくらで声をかけてくるかが分かります。転職の意思が固まっていなくても、現在地の確認として使えます。

スカウトが来ないなら、それ自体が情報です。職務経歴書の書き方が悪いのか、経験の幅が足りないのかを切り分けられます。

  • 転職するかどうか決めかねていて、まず相場を知りたい
  • いまの会社に居続けた場合との比較材料がほしい
  • 実務経験が浅く、書ける職務経歴がまだ少ない

転職するか決める前に、いくらの値が付くのかを見ておく

無料プランあり/公式サイトへ移動します

未経験の「入口」になりやすい職種を知っておく

「エンジニア」とひとくくりに探すと、求人の大半が経験者向けに見えます。実際には入口として通りやすい職種とそうでない職種がはっきり分かれます。

職種未経験の通りやすさこの先どう広がるか
テスト・品質管理(QA)通りやすい自動テストに進むと開発側へ移りやすい
運用・保守、ヘルプデスク通りやすいインフラ・SREへの道がある
社内SE(情報システム)前職の業務知識が効く業務システム・DX推進へ
Web制作・コーダー成果物があれば可能フロントエンドへ
自社サービスの開発未経験では難しい上のどれかを経てから狙う
通りやすさは求人の傾向を整理したものです。企業や時期によって変わります。

「最初から自社サービスの開発に入る」を前提にすると、応募できる求人がほとんど無くなります。入口の職種で実務経験を1〜2年つくってから移るほうが、結果的に早いことが多いです。

前職の業務知識が活きるのが社内SEです。経理の経験があれば会計システム、物流なら在庫管理というように、「その業務を分かっている人」は技術力とは別の軸で評価されます。年齢が高めの人ほど、この線を探す価値があります。

独学とスクール、かかるものが違う

スクールに行くかどうかは、お金で時間と継続を買うかどうかの判断です。優劣ではありません。

独学転職支援つきスクール
費用ほぼ無料〜数万円数十万円
詰まったとき自分で解決する質問できる
続ける仕組み無い期限とカリキュラムがある
転職時の支援自分で探す紹介・書類添削がある
向いている人調べて進むのが苦にならない一人だと止まる自覚がある
費用はコースや期間で大きく変わります。各社の公式サイトで最新の金額を確認してください。

判断の目安はひとつです。これまでに独学で何かを最後までやり切った経験があるか。あるなら独学で足ります。無いなら、同じことがここでも起きます。

なお「転職保証」をうたうコースは条件を必ず読んでください。年齢制限、対象エリア、返金の条件が細かく決まっていることがあります。

書類で見られているのは3つだけ

未経験の応募書類で、採用側が短時間で見ているのは次の3点です。

  1. 動くものを作ったか。規模は問われません。作って公開したという事実が要ります
  2. なぜ転職するのか筋が通っているか。「今の仕事が嫌だから」だけだと、また辞めると読まれます
  3. 前職で何を改善したか。業種が違っても、課題を見つけて手を打った経験は評価されます

3つ目を書けていない人が多いのですが、ここが未経験者が唯一「経験者に勝てる」欄です。技術で勝てない以上、業務の進め方で見せるしかありません。

作ったものはGitHubなど誰でも見られる場所に置いて、URLを書類に載せてください。「作りました」と書くだけでは確認されません。

どれくらいの期間を見ておくか

人によりますが、学習に3〜6か月、転職活動に1〜3か月を見ておくと計画が崩れにくくなります。在職しながらなら、さらに余裕を持ってください。

期限を決めずに始めると、学習が終わらないまま1年経つというのがよくある形です。先に「いつ応募を始めるか」を決めて、そこから逆算するほうが進みます。

在職中に進めるか、辞めてから集中するかで迷う場合は、仕事を辞めてから転職活動は危険!あり得るデメリットと解決策を先に読んでください。収入が止まると判断が焦ります。

未経験者がつまずく3つのこと

  • 段階を飛ばしてIT特化に登録する。紹介できる求人が無いと言われて自信をなくします。順番の問題であって、向いていないわけではありません
  • 成果物を用意しないまま応募する。「勉強しています」は選考で評価されません。小さくても動くものが必要です
  • エージェント1社だけに絞る。担当者との相性で結果が変わります。2〜3社に登録して、話が通じる担当者を見つけるほうが早いです

エージェントはいずれも無料で使えます(費用は採用した企業側が負担する仕組みです)。複数登録しても費用は発生しません。

転職活動を始める前のチェックリスト

  • 小さくてもいいので、動くものを1つ作った
  • 作ったものをGitHubなど人が見られる場所に置いた
  • なぜエンジニアになりたいのかを、自分の言葉で30秒話せる
  • 希望年収の下限を決めた(上限ではなく下限)
  • いつまでに転職したいか、期限を決めた

上3つが埋まっていないなら、応募より先にそこを埋めるほうが結果が出ます。

未経験エンジニア転職についてよくある質問

未経験でもITエンジニアに転職できますか?

できます。経済産業省の試算では2030年時点でIT人材の需給ギャップが最大約79万人に拡大するとされており、需要自体は継続しています。ただし「未経験歓迎」の求人の多くは基礎がある人を想定しているため、何も作ったことがない状態からの応募は通りにくいのが実情です。

スクールに通わないと転職できませんか?

必須ではありません。独学で成果物を作れるなら、そのまま応募して問題ありません。スクールの価値は知識そのものより、詰まったときに聞ける相手がいることと、学習を続ける仕組みがあることです。独学が続かないと分かっている場合に検討してください。

IT特化のエージェントに登録したら「紹介できる求人が無い」と言われました

段階の問題です。IT特化型は実務経験者向けの求人が中心なので、経験ゼロだと紹介先がありません。向いていないという意味ではありません。まず求人数の多い総合型で入口の求人を探し、実務経験が1年を超えてから特化型に切り替えるのが順番です。

エージェントは何社登録すべきですか?

2〜3社が目安です。担当者との相性で紹介の質が変わるため、1社に絞ると当たり外れの影響が大きくなります。エージェントは無料で使えます(費用は採用した企業側が負担する仕組み)ので、複数登録しても支出は発生しません。

年齢が高くても未経験から転職できますか?

20代に比べると求人は絞られますが、前職の業務知識を活かせる領域(社内SE、業務システム、テスト・品質管理など)では年齢が不利になりにくい場合があります。「エンジニア一般」ではなく、前職とつながる領域に絞って探すほうが現実的です。

転職する気が固まっていなくても登録していいですか?

問題ありません。特にスカウト型は、登録して届くスカウトの内容から自分の市場価値を測れます。スカウトが来ない場合も、職務経歴書の書き方か経験の幅のどちらに課題があるかを切り分ける材料になります。

まとめ|順番を間違えないことが最短

  • 「未経験歓迎」は初学者歓迎という意味ではない。まず動くものを1つ作る
  • 独学が続かないなら転職支援つきスクール。続けられるなら不要
  • 成果物ができたら求人数の多い総合型で入口の求人を探す
  • 実務経験1年が分岐点。ここからIT特化型に切り替える
  • 3年以上ならスカウト型で市場価値を測ってから動く

いまの段階に合うものを、ひとつだけ選んでください。複数の段階にまたがって登録しても、話が噛み合わずに終わります。

まだ何も作っていない

作ったものがある

実務1年を超えた

実務3年以上

転職後の年収の考え方は仕事を辞めてから転職活動は危険!あり得るデメリットと解決策もあわせてご覧ください。

参考にした一次情報